2019年3月27日水曜日

骨で立つ

3月の身体を整える歩き方教室ではなるべく筋力に頼らずに骨で立つ練習をしました。

ヒトの骨格はほぼ筋肉に頼らずに立つことが出来る構造をしています。

書籍を調べると関節の位置が正しければ骨の形と靭帯などの張力を合わせることで最低限の筋力で立つことが出来ると記載されています。

最低限の筋肉とはフクラハギと書籍に書かれており、筋電図で調べると収縮しているそうです。

頭で理解しようとしても難しいので、身体を整える歩き方教室の参加者の方には実際に体感して頂きました。

私は痛みや症状が出ている理由を確かめる為に、患者さんの姿勢や動作を真似してみます。

すると力んでしまう筋肉や負担の掛かる関節に気が付くことが出来ます。

直ぐに痛みとして感じることが出来れば良いのですが、何となく違和感がある程度なので皆さんそのまま気が付かずに痛みや痺れなどの症状が出るまで放っておいてしまうのですよね。。

体操教室の参加者には「痛みは痛くなる格好や動作をしているから出るものですよ」とお伝えさせて頂いてます。

多くの方の場合に運が悪いからではなく、痛くなるべきして痛くなっていると言うことです。

3月の体操教室では実際に腰や膝に痛みを感じている参加者さんの姿勢を皆さんに真似して頂きました。

痛みのある場所は事前にはお伝えしないで、姿勢を真似することで緊張してしまう場所や違和感のある場所をじっくりと内観して頂きました。

そしてその姿勢でいるとどのように感じるかを伺いますと

「腿に力が入ってしまう」
「膝に圧迫感を感じる」
「腰が重い感じ」
「背中が張る」など

の感想が出ました。

それを聞いた姿勢を真似された方はかなりビックリしたよう。

特に辛い腰や膝の痛みだけでなく、体調が悪い時に出る腿や背中の痛みまで一致してしまったのですから。。

これまでは痛みや症状が出ているところが悪くて、姿勢が大切であることは頭で分かっていても腑に落ちていないようでしたから、今回を切っ掛けに、今まで以上に姿勢や動作に興味を持って頂けたらと思います。

一通り感想を皆で出し合ってから、体操教室でお伝えしている正しい立ち方を二人一組で実践して頂きました。

一人は自然に立ち、もう一人は相手の腿や膝などに手を触れて緊張を確認して頂きました。

正しく力を抜いて骨で立っているつもりが、かなり色々な場所に力が入っていることが確認出来ました。

それを足の裏の意識を変えたり骨盤の位置を変えたりすることで、一瞬で緊張が抜けるポイントがあることを皆さんに体験して頂けました。

この正しい姿勢を覚えることで、骨で立つことが出来るようになります。

そうすることで筋肉は最低限の働きで良くなり痛みや凝りを予防出来るようになります。

感じる力が強まることで、様々な動作にも応用でき無駄な力を抜いてカバンを持ってり、掃除をしたりと出来るようになっていきます。

今回の体操教室では階段の昇り方についても実践しましたが、少しづつでも習得して頂けたら嬉しく思います。

次回は4/26に身体を整える歩き方教室を開催します。

ご興味のある方は是非ご参加くださいね!

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