2018年5月18日金曜日

椅子からの立ち上がり方

毎月行っている体操教室では先日投稿した正しい座り方の次に覚えて頂くのが、椅子からの立ち上がり方です。

今回は患者さんや体操教室参加者の皆さんの為に復習用として椅子からの立ち上がり方について説明させて頂きたいと思います。

話は変わりますが、本日は記念すべき晴明堂体操教室が100回目を迎えました!とても嬉しい!

すみません。。
話を戻しますね。

椅子から立つのって簡単そうですがいくつかのポイントがあります。

体操教室に参加された方や整形外科で担当していた患者さんに「膝を痛めてから何年も脚に力が入らずに椅子から立つのが辛い」というお話を伺いました。

実際の立ち上がり動作を見せて頂くと、多くの場合が膝を痛めたときに膝を庇う動作の癖が出来てしまった為に立つのが困難になっているようです。

そのような方に椅子からの立ち上がり方をお伝えすると「何年も病院に通っても変わらなかったものが、5〜10分程度で楽に椅子から立ち上がれるようになった」と喜びの声を頂けます。

では立ち上がり方の手順についてお伝えします。

練習用の椅子は以前の投稿でオススメした条件の物を使うと良いかと思います。

体操用椅子の選び方
http://seimeido.blogspot.jp/2018/04/blog-post_30.html?m=1

①立ち上がる準備として椅子に浅く座り直します。

②つま先が膝頭と同じ位置になる様に踵を引きます。

③股関節を折りたたむようにお辞儀をします。この時に坐骨が転がるのを感じます。背中を丸めないように気をつけます。

④足先(湧泉)に体重が掛かるのを感じるところまでお辞儀をします。
膝頭の真上に頭が来た辺りで感じることが多いです。
この時に坐骨が自然と椅子の座面から浮き始めるのを感じるかと思います。

⑤背骨を真っ直ぐのまま目線を前に移すように立ち上がります。

ポイント
①浅く座り直す
②踵を引く
③背中を丸めず股関節でお辞儀する
④足裏にシッカリと体重が掛かったのを感じる

これらの事が意識できると重心移動が上手く出来ておりバランス良く立つことが出来ます。

特に多くの上手く立ち上がれない人は椅子に深く座ったまま踵を引かずに膝よりも足先が前にある状態から立ち上がろうとしています。

すると勢いを付けたり、手すりや杖や腿を手でつっぱったりして立ち上がろうとしてしまいます。

先ずポイント①②だけでも意識して立ち上がるようにしてみて下さいね。

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